和歌山県田辺市熊野ビューローや田辺市などは、欧米を中心に海外から個人旅行者を呼び込もうと、このほど推進協議会を発足した。内閣府の「地方の元気再生事業」の一環。着地型旅行プランの造成、観光客のサポートなどを行う旅行会社も設立する考えで、2010年に旅行会社の設立を目指す。旅行会社の設立で、外客の受け入れ態勢を強化する。
推進協議会は田辺市熊野ビューローや田辺市以外に、田辺商工会議所、JTBなどの企業らで結成する。地元の熊野古道、温泉などの観光資源を生かし、熊野エリアを対象とした旅行商品の造成や外客を現地でサポートする旅行会社を設立する予定。08、09年度で外客受け入れの現状分析の実施や、市場調査を経て旅行会社設立の準備を進める。
同市では、田辺市熊野ビューローが英仏中韓に対応したホームページを作成するなど外客の受け入れ態勢を整備してきた。「特に欧米からの個人客が増えており、誘客を強化していきたい」と話す。
同市の07年度の外国人宿泊者数は1279人だった。11年度には5千人に増やす目標数値を掲げる。
推進協議会は田辺市エリアツーリズム・エージェンシー推進協議会という名称で、活動をする。