ハウステンボス(長崎県佐世保市)は4日、記者会見を開き、ハウステンボス園内の「変なホテル」開業1周年の経過と成果を発表した。開業時(2015年7月17日)の72室を30人、ロボット82台で運営したが、現在は144室で10人、182台となり、人件費を削減して運営効率を高め、生産性が向上していると説明した。さらに、スタッフ数を9月に現在の10人から9人、来年3月には9人から6人に削減する予定としている。
フロントは開業時、ロボット2体で2カ国語(日英)対応だったが、3月に1体増やして4カ国語(日英中韓)対応に拡大。チェックインは押しボタン式からタッチパネル式に変更し、7月からは宿泊者カードを電子化した。
客室ロボットは、当初のウエルカムスピーチと時刻・部屋の温度表示、目ざまし時計などに加え、現在はあいさつや相づち、ゲーム、歌などの機能が追加し、エンターテインメント性が広がった。
新たな導入ロボットは、「芝刈り」「窓ふき」「掃除」など、1年で10種類100台に上る。
顔認証システムは登録方法をフロントから部屋前に変更して待ち時間を短縮。空調はエネルギー効率に優れた輻射パネルとエアコンの併用にするなど、快適性向上も実現したという。