仏タイヤメーカー、ミシュラン社の旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」(改訂第3版)で兵庫県豊岡市の城崎温泉が二つ星として評価されたが、これを記念して、城崎—大阪間を結ぶ特急バス「ミシュラン・グリーンライナー号」が登場し、10日、JR城崎温泉駅前で記念のセレモニーが開かれた。
ガイド本は2月に、仏語圏内で約1万部発行され、城崎温泉が「寄り道をして訪れるべき場所」を意味する二つ星で、また大師山(城崎温泉ロープウエー山頂)からの眺望が「興味深い」を意味する一つ星として掲載された。
市は掲載を機に城崎温泉を広くPRしようと検討、全但バスの協力でラッピングバスを運行することにした。グリーンライナー号は緑色を基調に、城崎温泉の風景やミシュランマンの絵などの写真をデザインしている。定員41人で、8席を女性専用席とした。タイヤはミシュラン製を使用している。
セレモニー当日の昼頃、浴衣姿の関係者らが待つ会場に大阪を出発した第1号が到着。あいさつした全但バスの桐山徹郎社長は「11日から本格運行する。運賃は3600円、安くて早くて快適なバスだ。21日からは外国人向けの1日乗車券(ゼンリン・グリーンパス、500円)も販売する」とアピール。
また、中貝宗治市長は「豊岡とミシュランがタッグを組んでいることが一目で分かるラッピングだ」と満足げな表情で語り、日本ミシュランタイヤのベルナール・デルマス社長は「昨日東京から来たが、城崎は最高の地域と確認できた。個人的にはいずれ三つ星になるのかなと思っている」と持ち上げ、関係者を喜ばせた。
グリーンライナー号は城崎温泉駅と大阪阪急三番街を結ぶ。ダイヤは同駅7時半発・大阪11時12分着、大阪13時20分発・同駅16時10分着。
ミシュラン・グリーンライナー号