国際観光旅館連盟関東甲信越支部(笹本森雄支部長=常磐ホテル、221会員)は10日、東京都千代田区の龍名館本店で通常総会を開き、10年度事業計画などを審議、承認した。総会には福田彰顧問(元国観連会長)ら約30人が出席した。
冒頭あいさつした笹本支部長は、民主党を中心とする現政権が観光推進に積極的な姿勢を示していることを評価。3月に発足した連立与党の国会議員で構成する観光振興議員連盟についても「会長に就いた川内博史衆院議員(民主党)の奥さんは伊豆箱根支部長だった山田善久氏の娘さんであり、何かの因縁を感じる」とした上で、国観連は民主党とのパイプを太くするべきだとの考えを示した。
また、再生支援会社・スパークスの活用とともに、ペガサスソリューションズへの加盟をよびかけ、体質強化への取り組みを訴えた。特にペガサスについては「国観連会員の8〜9割が加盟すると大きな力になる」と期待した。
笹本支部長は支部会員がピーク時の半分にまで減っていることに危機感を示し、「もう一度団結して、日本の伝統文化を守る国際観光旅館の品質を高めたい」と述べた。
総会には関東運輸局の増田直樹企画観光部長らが来賓出席し、あいさつした。また、国観連本部から加藤昌利副会長・伊豆箱根支部長が出席、本部事業などを報告した。
10年度は地区会活動の強化、国観連各支部との連携、正会員旅館の定期再選考(対象42軒)──などを行う。本部役員の補充選任では柄沢章司副支部長(菅平高原ホテル柄沢)を推すことを決めた。