国土交通省はこのほど、09年度の航空輸送統計をまとめた。それによると、旅客数は国内定期航空輸送が8387万2千人、国際航空輸送が1540万人となり、前年度と比べ、それぞれ7.5%、3.1%減少した。同省は「景気後退による需要低迷や新型インフルエンザの流行などが響いた」と見ている。
国内旅客数は3年連続の減少。幹線、ローカル線別(人ベース)では、幹線は同6.3%減の3493万人、ローカル線は同8.3%減の4895万人といずれも前年度を大きく下回った。
路線別輸送実績を見ると、1位はドル箱といわれる羽田〜新千歳で、903万7千人。2位の同〜福岡の750万人を引き離し、断トツの強さ。8位までは前年度と同じだが、前年度9位の同〜関西が13位に落ち、代わって10位の同〜長崎が9位、11位の同〜松山が10位とランクを上げた。
50路線中、前年度実績を上回った路線は3路線にすぎない。