広域観光で台湾人観光客を誘致しようと国土交通省は3月20日、アジア太平洋観光交流センター(APTEC)や石川県などの協力を得て、金沢市内で「インバウンドセミナー2007in石川」を開いた。観光業界、自治体関係者ら約140人が出席、講演やパネルディスカッション=写真=を通じて誘客策を探った。
セミナー冒頭、有野一馬北陸信越運輸局長、本田勇一郎APTEC理事長があいさつ。基調講演したツーリズムマーケティング研究所の高松正人氏は「お客さまには自治体の境界は見えず、観光プロモーションの広域連携は世界の潮流だ」と強調した。
Travel Agent Association(Taiwan)の許高慶事務局長は日本へ送客する立場から「航空チャーター便を定期便化する努力と日台双方向交流が重要」と指摘。台湾人客を多く受け入れている加賀屋の小田禎会長(県観光連盟副会長)は自らの経験を踏まえ「和風おもてなしの心」と「今後のプロモーションの課題」について、最新のトピックスを交えつつ意見を述べた。
台湾メディア、旅行会社から6人が参加。北陸地方や大阪市内の観光地を視察するメディアトリップも行われた。