国土交通省の春の勲章伝達式が10日、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で開かれた。受章者らには勲章などが贈られ、馬淵澄夫副大臣が栄誉を称えた。観光関係では観光事業振興功労として3氏が受章している。
水明館社長で日本温泉協会会長、国際観光旅館連盟副会長の滝多賀男氏=岐阜県下呂市=が旭日中綬章を受章。滝の湯ホテル代表取締役で国観連常務理事の山口元氏=山形県天童市=と、今朝会長で元国際観光日本レストラン協会常務理事の藤森紫朗氏=東京都目黒区=が旭日双光章を受章した。
旅館経営はもとより、温泉協会会長をはじめ国観連、地域などで観光振興に尽力した滝氏は、旭日中綬章を受けた。「家内の支え、地域や団体の方々のご支援があってこそ。先輩方のご努力があって、観光はようやく国の成長戦略と認められるようになってきた。旅館業界や観光地をとりまく環境は厳しいが、次の世代のためにも一層がんばりたい」と語っていた。
滝氏は同日、皇居で行われた天皇陛下の受章者の拝謁の際、国交省分の受章者の代表としてお礼を述べる「御礼言上」の役を務めた。
国交省の伝達式