国土交通大臣表彰の今年の観光功労者に対する表彰伝達式が4月23日、観光庁国際会議室で行われた。宿泊業、旅行業などの経営者や従事者ら20人の観光振興に対する功績を称え、表彰状などが手渡された。
受賞者の業種別では、旅館業が経営者4人、女将6人、従事者3人。旅行業が経営者2人、従事者1人。このほかホテル業従事者で3人、観光レストラン業経営者で1人となっている。
旅館業経営者の代表では、秋田県由利本荘市、小園旅館代表社員の小園邦夫さん(77)が、ノリ子夫人(76)とともに登壇した。小園さんは「受賞は周囲の皆さまのご支援のおかげ。先代から宿を受け継いで約30年。時代に取り残されないように懸命にやってきただけ。経営環境は絶えず変わっているが、変えてはいけないものもある。宿の個性などはこれからも大事にしていきたい」と話していた。
前原誠司国交相の式辞を谷口博昭事務次官が代読し、「皆さまは長年、観光のリーダーとして重要な役割を担ってこられた。そのご努力こそが観光立国の実現には不可欠。今後ともいっそうの尽力をたまわりたい」とさらなる活躍を期待した。
旅館業経営者の代表として登壇した小園氏