和歌山IR推進協議会、和歌山県、和歌山商工会議所主催の統合型リゾート(IR)シンポジウムが10月24日、ダイワロイネットホテル和歌山(和歌山市)で開かれた。「IRが和歌山にもたらすもの」と題し、石川耕治・GT東京法律事務所代表パートナー弁護士が基調講演。「IRの歴史はカジノ要素希薄化の歴史」とし、IRはカジノ以外の収益が重要であることを海外の事例から指摘した。
「和歌山県IR基本構想の改訂について」と題し、和歌山県の仁坂吉伸知事がプレゼンテーション。「県は多種多様な観光資源を背景に、世界と競争できるクオリティを持つリゾート型IRを目指し、国際的な大型イベントも誘致、開催していく」と述べた。
パネルディスカッション=写真=「IRによる地域経済・観光振興と負の側面への対策」では仁坂知事がモデレーターを務めた。
パネリストとして北村尚武・白浜館会長、クリストファー・ジョーンズ・モヒガンゲーミング&エンターテイメント vice President of Corporate Finance、西村直之・一般社団法人RCPG代表理事・精神科医、渡邉真砂世・EY新日本有限責任監査法人EY Japan統合型リゾート(IR)支援オフィスサブリーダーが登壇し、考えを述べた。
県が実施した調査結果にある経済効果や投資額が現実的であることや、長期滞在の宿泊施設の必要性について意見が交わされた。