政府は15日、台湾で取得した自動車の運転免許証が日本で使用できるようにした改正道路交通法を9月19日に施行することを決めた。台湾人の訪日旅行でレンタカーを利用したドライブ旅行が可能になる。
台湾は、国際運転免許証の交付に必要な国際協定に未加盟のため、台湾の運転免許証による日本での運転が認められていなかったが、6月に改正道交法が成立したことで運転が可能になった。
台湾が自動車運転免許の相互承認地域となったことで、日本人も国際運転免許証により台湾で運転できるようになる。
台湾人観光客が多い北海道では、経済団体や観光連盟などが中心となり、台湾の免許で旅行者が運転できるよう国に働きかけてきた。レンタカーを使った周遊旅行を通じて誘客を拡大する狙いがある。
改正道交法について、15日の定例会見で冬柴鐵三国土交通・観光立国担当相は「ドライブ観光の振興など、北海道を含め、日本全国の観光の振興に大いに寄与するものと考えている」と語った。