友好都市の台北市と松山市、相互誘客プロジェクトを開始


松山市の野志克仁市長と台北市観光伝播局の陳譽馨副局長が両市の相互誘客を宣伝

 友好都市である台湾台北市と愛媛県松山市は、相互誘客プロジェクトを始める。両市は2日、共同記者会見を開き、今年7月1日から、相互の都市を訪れる市民に記念グッズをプレゼントするなどのキャンペーン内容を発表した。台北市側が発表した詳細内容は以下の通り。

 日本の海外旅行市場に向けて、台北市は日本の旅行社H.I.S及びエバー航空と提携し観光PRを行い、日本の個人旅行客を台北に呼び込みます。日本の主要な出国地ではない、友好都市の松山市との相互誘客プロジェクトを始動するだけでなく、日本の修学旅行市場をターゲットに、愛媛県で台北での修学旅行を宣伝します。また、四国で開催される第10回日台観光サミットに参加し、日本全国の旅行業者に台北をアピールします。

 

 日本の出国者数は主に東京、神奈川などの関東地区や、大阪、兵庫などの近畿地区、及び愛知、静岡などの中部地区に集中していますが、出国者数が比較的少ない四国地区には、台北市と関わりの深い友好都市があります。台北市政府観光伝播局の陳譽馨副局長によれば、台北市松山区と愛媛県松山市は同じ地名の縁で、2014年10月に友好交流協定を結び、これまでに二度、松山市のけんか神輿が台北で披露され、大盛況となりました。引き続き交流を深め、相互の旅客数を増加させるため、台北市は2日愛媛県松山市と共同記者会見を開き、今年7月1日から、相互の都市を訪れる市民に記念グッズをプレゼントすると発表しました。

 

 松山市の野志克仁市長は、「台北・松山間の交流人口拡大に取り組んでいる本市にも大変ありがたい提案であったことから、今回両市が相互に同時期にキャンペーンを行えることをとてもうれしく思います。また、こういう形で相互誘客キャンペーンというのは、松山市として海外の都市を対象とした初めての取組になります。また、台北市さんとしても日本の都市として初めて松山市を対象として実施されたという風に伺っておりまして、初めての取組ですので大変嬉しく思っております。」と話しました。台北市は記念イージーカードやトートバッグ、クーポン付きFeel Taipeiガイドブックなどを台北市を訪れる松山市民にプレゼントし、松山市は3000年の歴史ある道後温泉の温泉の素、記念クリアファイル、道後温泉・松山城・坂の上の雲ミュージアム・子規記念博物館などの割引券を松山市を訪れる台北市民にプレゼントします。

(説明:相互誘客プロジェクト始動!松山市の野志克仁市長と台北市観光伝播局の陳譽馨副局長が両市の相互誘客を宣伝。)

(説明:相互誘客プロジェクト始動!松山市の野志克仁市長と台北市観光伝播局の陳譽馨副局長が両市の相互誘客を宣伝。)

 

 毎年10月から翌年3月は日本の修学旅行シーズンです。日本の「公益財団法人全国修学旅行研究協会」の2015年の統計によれば、日本の海外への修学旅行先において、毎年160万人の日本人旅行客を迎えている台湾は第1位。中でも台北市は安全で、交通システムが便利な上、人々が友好的であるとし、必訪の都市とされています。日本は広大なため、台北市観光伝播局は地域ごとに修学旅行のPRを行い、将来的により多くの都市に広げていきたいと考えています。この度、台北市と友好交流協定を締結している愛媛県を始動の地とし、全愛媛県の高校に台北への修学旅行の宣伝を行いました。台北市松山工農職業学校の姉妹校である松山工業高等学校を訪れた際、內藤善文校長は「当校は工業学校です。台湾製の優れた品質のコンピューターやタブレット、自転車などは多くの日本人が愛用しています。こうした優良製品を擁する台湾を訪れることで、当校生徒が学びを得られたら、と期待しています。また台北での修学旅行という貴重な体験を通して、日台交流の架け橋になれたら」と話しました。昨年、台北への修学旅行を引率した教員や学生たちも揃って出席しました。担任の藤田先生は、学生たちが将来日本だけでなく、世界に通用する人材になると信じているので、修学旅行先に台北を選んだといいます。その交流経験の素晴らしさは、一人一人のあふれんばかりの笑顔と、現在校内に展示されている、学生たちが台北訪問後に作成した手書きのポスターからも窺えます。藤田先生によれば、学生たちは台北に行く前は、気候や食文化に慣れないのではないかと幾分不安がありましたが、台北に着いてみると、食べ物はおいしく、人々は温かく、学生同士の交流も忘れがたいものとなり、日本に帰国してからもSNSなどを通して連絡を取り合うなど、それまでの不安は完全に忘れてしまったようだったそうです。また、交流した学生たちは、観光の要素が数多くある台北の街や、台北のグルメ、現地学生との交流、いつも笑顔で迎えてくれた台北の人々が非常に印象に残っているそうで、卒業したらまた必ず台北旅行に行くと話しました。このほか、当該校は6月下旬に台北に修学旅行に訪れます。学生たちは今回の台北での交流を非常に楽しみにしています。陳副局長は「日台の学生たちに修学旅行を通して交流を深めてもらい、台北市の観光PRを一層推進していきたい」と話しました。

(説明:台北市観光伝播局の陳譽馨副局長が松山工業高等学校の內藤善文校長と学生たちに台北での修学旅行を紹介。)

 

 2017年も引き続き「Feel Taipei 台北の旅温度を感じる」をテーマに日本の有名なイラストレーター、オガワナホ氏とコラボレーションした「台北が好きな12の理由」で台北市の観光PRを行います。生き生きしたイラストで彼女の好きな台北を伝えます。台北市は関連旅行業者と提携し、日本人旅行客に一味違う旅行体験を提供します。この度、エバー航空もコラボレーションに加わり、キャンペーン価格で航空券を販売しているほか、エバー航空の公式ホームページで日本発台北行きの航空券を購入した方限定で、「旅のしおり」Feel Taipei旅行電子書籍をプレゼントするキャンペーンをご用意しております(*1)。ぜひ、2017年、新たに仲間に加わった特別塗装機「バットばつ丸ファントラベルジェット」「ドリームジェット」「パーティージェット」に乗って台北にお越しください。

*1:受け取りにはe-mailアドレスの登録が必要です。

 

 また、H.I.Sが展開するFeel Taipeiキャンペーンツアーは、台北の最新の観光スタイル-台北市2階建て観光バスを組み合わせ、いつもと違う角度、高さで台北の観光地を回ります。6月中旬発売予定で、指定ツアーを購入すると台北オリジナル記念グッズがもらえます。オガワナホ氏デザインの記念イージーカードやトートバッグ、クーポン付きFeel Taipeiガイドブックなどが入っています。このほか、京都念慈菴も加わり、近年日本人旅行客に人気があり、台湾の定番みやげに挙げられている枇杷潤喉糖(びわのど飴)もウェルカムプレゼンになっています。台湾を訪れる日本人観光客にさまざまな点で台湾を好きになってもらえたらと期待しています。詳細は公式サイトでご確認ください。Feel Taipei公式サイト:http://japan.travel.taipei

(説明:指定ツアーに参加した日本人旅行客はトートバック、Feel Taipeiガイドブック、記念イージーカードなど複数の台北のウェルカムプレゼントがもらえる。)

 

 観光伝播局の簡余晏局長は、「台北市は日本の海外旅行市場を非常に重要視しています。有名人や企業とのコラボを通して、日本人旅行客にさまざまな旅行の体験や視点を伝えたい」と話します。台北は人々が友好的で、治安も良く、グルメや風景も楽しめます。さらに地理的位置や、日本との友好関係から近年、日本人旅行客に非常に人気があり、日本のさまざまな海外旅行先ランキングで常にトップに選ばれています。2016年度に台北を訪れた日本人旅行客は180万人を超えており、日本は、台北を訪れる外国人旅行客の中で2番目に多い国籍です。今年1月から4月に台北を訪れた日本人旅行客は、57万人に達しています。

 

 日台双方の交流の幅を広げ、相互の観光客数を増加させ、観光発展に繋げるため、日台の観光業界は2008年から日台観光サミットを交互に開催し、いくつもの具体的な成果をあげてきました。今年5月31日から6月4日にかけて、四国で開催される日台観光サミットは第10回目を迎えます。台北市政府観光伝播局はこの度のサミットに参加し、日本全国の旅行業者に台北の観光PRを行います。

 

 
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