千葉県旅館ホテル生活衛生同業組合(平野勝之理事長)は8月30日、千葉市のバーディーホテル千葉で観光ルート普及促進協議会を開いた。同組合が現在行っている県内の観光ルートの作成と人気投票事業「ゆめの観光ルート総選挙」について、事業の一般への周知と、投票促進を図る施策を組合員らが確認した。
事業は今秋の千葉国体開催に合わせて、県内の観光の魅力を多くの人に知ってもらい、宿泊に結び付けようと企画したもの。県内を5つのブロックに分け、それぞれに5つの新しい観光ルート、合計25のルートを作成。インターネット上で公開し、どのルートに行きたいかを一般から投票してもらうもの。投票期間は8月1日から11月1日正午までで、投票者の中から抽選で30人に3万円の県内宿泊施設利用券を贈る。組合では5万人の投票を目指している。
会では現在までの投票状況を、事業に協力する企画会社オブリージュの末永栄一氏が説明。今後、投票数を増やすために、事業のさらなる宣伝が必要だとした。
組合では、事業を一般に周知させるためのチラシを作成し、県内旅館・ホテルで宿泊客らに配布している。今後は、30万枚のチラシ配布を目指し、事業にかかわった組合員が自館の従業員や近隣の旅館・ホテル経営者らに事業の啓蒙を図り、さらなる配布を呼び掛ける。9月5日には東京・有楽町の街頭で事業をPRする。
平野理事長は「県のデスティネーション・キャンペーン(07年)では観光客が増えたものの宿泊客があまり伸びず、宿泊客を増やすための方策を一昨年から検討してきた。今回の事業はまだ緒に就いたばかり。きょうの会議を契機に、事業を実りあるものに発展させたい」と述べた。
事業の推進を呼び掛ける平野理事長