北海道観光振興機構(堰八義博会長、498会員)は6月27日、札幌市内のホテルで通常総会を開催し、2018年度事業計画などを審議した。任期満了に伴う役員改選では、堰八会長(北海道銀行会長)を再選。副会長には新任4人を含む11人を選任した。役員の任期は2年で、堰八会長は2期目となる。
同機構では、3年間の中期事業計画を策定し、広域連携DMOとして施策を推進。今年度は、観光客受け入れ態勢の強化に向けた人材育成や環境整備、各種商品の開発、誘客に向けた国内外への広報・プロモーション、各地域の商品造成や観光地づくりの支援など39項目の事業を実施することとし、15億7千万円(対前年比100.4%)の予算を計上した。
新規事業として、2020年にオープン予定のアイヌ文化を発信する民族共生象徴空間のPRやインバウンド増に対応した人材の育成、東南アジア・欧米市場やスポーツツーリズムを対象としたプロモーションなどに力を入れる。
総会には会員約260人のほか、来賓として北海道運輸局の石崎仁志局長らが出席した。
堰八会長は、北海道命名150年に続き、来年はG20観光大臣会合やラグビーワールドカップがあり、観光客の増加が期待されると指摘した上で、「このチャンスを北海道全体で生かさなければならない。選ばれた観光地としての魅力づくりに向け、地域と連携した取り組みをしっかり進めたい」と抱負を述べた。
会長以外の新役員は次の通り(敬称略)。
副会長=大西雅之、落合周次、加森公人、西海正博、笹本潤一、西野目信雄、松嶋一重(以上再任)、新川新一、林雅子、原田寛、山崎賢太郎(以上新任)▽専務理事=片山知洋(新任)▽常務理事=黒田秀徳(同)
あいさつする堰八会長