北海道の銀嶺バスがオープンバス導入、国産では初めて


ポップな車体と幌が印象的

ポップな車体と幌が印象的

 北海道の銀嶺バス(渡辺克仁社長)は7月から、国産としては初めてのオープンバスの運行を始めた。グループ会社2社で、観光ルートバスや貸し切りバスとして使用する。オープンバスならではの開放的な空間と、急な悪天候にも対応できる「幌付き」という利点を生かし、個性的なバスツアーの造成と誘客促進を狙う。

 運行を始めたのはいすゞ自動車製の2台。幌の部分は開閉範囲を自由に調節できるため、乗客の要望に合わせて半分だけ開けて走ることもできる=写真。またガラスもはめられることから、冬季はガラスの天井を備えた「グラストップバス」として運行する予定だ。

 オープンバスの客席数は45席。DVDやビデオが見られるほかボトルクーラーなども備える。内装も黄色や赤色など、明るい色調で「今までに乗ったことがない雰囲気とお客さまにも好評」(同社)。パッケージも明るく楽しい雰囲気を演出しようと社員の子どもが書いた絵を採用したという。

 同社では93年からグラストップバスを4台導入、運行している。観光周遊バスやツアーバスとして運行したところ好評だったことから、より開放的で、北海道の空気を満喫してもらえるオープンバスを導入した。

 オープンバスは現在、同社グループ会社の北海道アクセスネットワークが実施する、観光付き空港ライナー「デイトリップ小樽&新千歳空港」を中心に、観光貸し切りなどに使用している。また同じくグループ会社の北都交通が実施する定期観光函館ロマンコースでも運行している。

 今後観光客の反応をみて、所有するグラストップバスをオープンバスに変更、増便することも検討していく。

ポップな車体と幌が印象的
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