加賀屋(石川県和倉温泉)は10日、つるや(福井県あわら温泉)を取得し、事業を承継すると発表した。従業員の雇用は継続し、屋号はつるやのまま営業する。
数年ほど前から後継者不足が課題となっていたつるやが平山泰弘社長のもと、加賀屋に事業継承を打診。宿泊業界随一の経営ノウハウや人材を有する同社グループとの協議を重ね、今回の合意に至った。同日付でつるやの社長には小田與之彦氏(加賀屋グループ社長)が就任、平山社長は会長に就任した。今後について同グループ広報担当の張原滋氏は「今回の継承で、長い歴史を有するつるやさんから学べることもたくさんある。今後も従来通り運営していく。予約方法等も変更なく、つるやでも引き続きお客さまを丁寧にもてなしたい」と語った。
加賀屋が石川県以外で旅館を運営するのは1906年の創業以来初(台湾を除く)となる。