震災の影響で開催が延期されていた別府市東京事務所の開所式が5月31日、東京・永田町のキャピトルホテル東急で開催された。式典で長野恭紘市長は11月21、22日に温泉をテーマにした新たなイベント「別府ONSENアカデミア」を開催することを発表した。
式典にはアイスランドのハシネス・ヘイミソン駐日大使、国会議員、旅行会社、全国温泉所在都市協議会メンバーなど約200人が出席。
長野市長は風評被害の影響で観光業が大きな打撃を受けていることを説明し「夏までに完全復活を遂げたい。別府は変わらず元気」と強調。12年ぶりに開所した東京事務所を中心に情報発信を強化していくとした。
別府市旅館ホテル組合連合会から副会長の西田陽一氏(おんせん県観光誘致協議会会長)、同副会長の小出英治氏、野上泰生氏が登壇し「別府は元気に営業中です」とPRを行い「今だからこそ原点に戻って、心から酔わせられるような『極楽地獄別府』を作っていく」と抱負を述べた。
別府ONSENアカデミアは国内外の温泉所在地の関係者が集まって、温泉の新たな可能性について話し合い、世界に向けて発信するもの。
1日目にはアイスランド大使、ニュージーランドロトルア市長による世界の温泉活用についての基調講演と国内の温泉所在都市協議会会員が温泉地の現状と課題などを討論するパネルディスカッションを予定。2日目には温泉と美容、健康、エネルギーの活用についての分科会開催と「別府温泉宣言」の採択を予定。
イベントが開催される11月を「別府ONSENアカデミア月間」とし、1カ月を通して市内全域で温泉と美容、健康、文化、芸術、食などをテーマにしたイベントや体験プログラムを開催する。