体験型観光の振興に取り組んでいる全国組織「全国ほんもの体験ネットワーク」(藤澤安良会長)の第26回総会が7日、高知県四万十市で開かれた。全国から約60人が参加した。「全国ほんもの体験フォーラム」を来年3月に長野県南信州で開催することを発表した。
冒頭、四万十市の中平正宏市長が登壇し、開催地歓迎のあいさつを行った。総会では、「事故やトラブルに対する安全対策」「インバウンド対応」などについて意見が交わされたほか、新たな加盟組織として愛媛県の八幡浜市ふるさと観光公社の入会が承認された。
2019年度の第16回「全国ほんもの体験フォーラムin南信州・長野」の開催概要も発表された。長野県南信州は、第1回のフォーラム開催地で今回が2回目の開催となる。日程は来年3月20~22日の3日間。20日が体験ツアー、21日が全体フォーラム、22日が課題別研究会と体験ツアーを行う。メイン会場は飯田文化会館。
21日の全体フォーラムでは、京都府立大学副学長の宗田好史氏による基調講演を予定。テーマは、「南信州地域観光の未来をイタリアの地方都市のスローツーリズムに学ぶ」(仮題)。併せて、全国の先進的な地域のキーパーソンによるパネルディスカッションなどを行う。受け入れは主に、飯田市の南信州観光公社が担い、県内外から約1200人の来場を見込んでいる。
総会では、次回の全国ほんもの体験ネットワーク総会の開催概要も報告された。場所は福島県の南会津町で10月3日の開催。総会と併せてコーディネーター研修会、尾瀬ハイキングなどのエクスカーションツアーを行う。受け入れは南会津農村生活体験推進協議会。
四万十川で開かれた総会