体験型観光の振興に取り組んでいる全国組織「全国ほんもの体験ネットワーク」(藤澤安良会長)の第18回総会が4日、滋賀県日野町で開かれ、全国から約90人が参加した。総会開催に併せて3、4の両日にはインストラクターなどを対象とした人材育成講座を、5日には体験ツアーを催した。
総会では、秩父地域おもてなし観光公社(埼玉県秩父市)の新規加入が承認された。役員人事では藤澤会長が再任され、副会長に下舘満吉氏(岩手県・ふるさと体験学習協会)と小田俊一氏(広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会)、監事には福本修一氏(滋賀県・近江日野交流ネットワーク)が就任した。副会長と監事の3氏は新任。
来年3月に、高知県での開催が決定している第12回全国ほんもの体験フォーラムの概要が発表されたほか、2016年度のフォーラム開催地を福島県とすることが決まった。福島県でのフォーラムは南会津農村生活体験推進協議会(南会津町)などが受け入れを担う。
フォーラムは、公開パネルディスカッションや課題別研究分科会、体験ツアーなどを通じて体験型の修学旅行を考えるイベント。高知県での開催日程は3月25〜27日の3日間。メーンの全体フォーラムは25日、土佐西南大規模公園体育館(黒潮町)で、「体験型観光は日本創生の切り札となる」をテーマに開催される。26日の課題別研究分科会は6会場での開催が決まった。26、27の両日は体験ツアーを催し、期間中千人以上の参加を見込む。
主催は「全国ほんもの体験フォーラムin高知実行委員会」。共催が、全国ほんもの体験ネットワーク。受け入れ地域は、県の西南部にある「幡多広域」、東部の「安芸広域」、北部の「嶺北広域」、中西部の「高幡広域」の各地。
ネットワークの総会