2010年に成田空港〜日暮里間を運行する新型スカイライナーのデザイン発表が9日、東京都千代田区の帝国ホテルであった。在来線では時速160キロと最速で、所要時間もこれまでより15分速い36分に短縮されることなどから、山本寛斎氏が「風」をイメージしてデザイン。当日は山本氏と交流が深いタレントの上戸彩さんも駆けつけデザインの発表を祝った。
運行を担う京成電鉄の花田力社長は冒頭、「山本氏は鉄道車両をデザインするのは初めてと聞いたが、これまでにない斬新な車両に仕上がった」とあいさつ。「空の旅へ誘う上質なひと時を提供したい」と意気込みを示した。
山本氏も、車体の色は日本伝統の藍色を出すために「業界では前代未聞」(同氏)の6、7回以上塗り重ねたと説明。3年前に同社から依頼を受けたときに頭に浮かんだのが「風林火山の『その疾きこと風の如し』だった。完成車両は金メダルの出来映え」と自信を見せた。
上戸さんはこれを受けて「普段、電車に乗ることが多いので時間短縮はとても有難い。風をイメージしたスカイライナーが、実際に風を切って走るところを早く見たい」と期待に胸を膨らませていた。
新型スカイライナーは398人定員で8両編成。来年5月末には試運転を開始する。
上戸彩さんも出席