九州と下関の都市間高速バス、一般路線バスのほぼ全線と一部の船舶が乗り放題となるフリーパス「SUNQパス」に、新しい券種「南部九州3日券」が登場する。3月20日に発売され、4月1日から利用できる。熊本、宮崎、鹿児島の3県の指定事業者のバスなどが乗り放題となり、国内外の旅行者の利便性が向上する。
SUNQパスは、九州と山口の49のバス・船舶事業者が加盟する運営委員会が2005年3月から販売。当初は九州内での販売が中心だったが、韓国を中心とする海外での販売が増加し、16年度には年間の販売数が10万枚を突破した。
新しい券種「南部九州3日券」で利用できるバス・船舶事業者は、熊本県が九州産交バスグループ、熊本バス、熊本電鉄、熊本都市バス、宮崎県が宮崎交通、鹿児島県がいわさきコーポレーショングループ、南国交通、鹿児島市交通局・船舶局、JR九州バス。連続する3日間が乗り放題。販売価格は国内では8千円、海外では6千円と設定された。
また、SUNQパスの既存の券種では、販売価格、利用可能路線の一部が4月1日から変更される。販売価格は、「北部九州+下関3日間」が国内9千円、海外7千円▽「全九州+下関3日間」国内1万1千円、海外(変更なし)1万円▽「全九州+下関4日間」国内、海外(ともに変更なし)各1万4千円。利用可能路線には、「全九州+下関3日券」「全九州+下関4日券」に、高速バスの長崎―宮崎線(ブルーロマン号)、長崎―鹿児島線(ランタン号)が追加される。