熊本県、宮崎県、鹿児島県とJR西日本は7〜9日、大学生の視点を観光振興に生かす「ユニバーシティ・カレッジ南九州」の体験実習を南九州3県で実施した。大学生は体験実習を基に、山陽・九州新幹線を利用した修学旅行プランを旅行会社に提案するほか、フェイスブックなどで観光情報を発信する。
参加大学は、関西大学(大阪府)、神戸松蔭女子学院大学(兵庫県)、和歌山大学(和歌山県)。監修は関西大学、神戸松蔭女子学院大学。
体験実習のコースは、鹿児島市内での明治維新ゆかりの地のまち歩き、オリエンテーションが共通。その後、大学ごとに分かれて実施した。
関西大学は、鹿児島県の仙巌園や霧島エリア、宮崎県のサンメッセ日南、青島などを視察。和歌山大学は、宮崎県の青島、熊本県の水俣市のエコタウン、熊本市のボランティアセンター、熊本城などを巡った。神戸松陰女子学院大学は、鹿児島県で指宿温泉での天然砂むし風呂体験や鹿屋市での戦跡見学、熊本県では人吉市での民泊などを実施した。
事業は3年目を迎えるが、熊本地震の影響を受けている九州への修学旅行の活性化に向け、事業の成果に対する地元の期待が高まっている。