主要旅行業63社の07年度実績、38社が前年上回る


 国土交通省は20日、主要旅行業者63社の07年度(07年4月〜08年3月)旅行取扱状況の年度総計を発表した。総取扱額は6兆8180億5368万円で前年比2.4%増だった。63社中38社が前年実績超え。内訳では、国内旅行が同2.8%増の4兆519億413万円。海外旅行は同1.4%増の2兆7033億5396万円。外国人旅行は同26.4%増の627億9559万円。

 総取扱額では、JTB(前年比3.9%増)、エイチ・アイ・エス(同5.7%増)、ANAセールス(同4.9%増)などが伸ばしたが、KNT、日本旅行、トップツアー、クラブツーリズムなどは前年割れした。

 国内旅行は、実施57社中34社が前年を超えた。阪急交通社(前年比6.7%増)、ANAセールス(同7.3%増)、ジェイアール東海ツアーズ(同5.6%増)などが好調。一方、KNT、日本旅行、クラブツーリズム、農協観光などが前年度を割り込んだ。

 海外旅行は、実施61社中30社が前年超え。PTS(同13.2%増)などが好調。JTBや阪急、エイチ・アイ・エスは前年実績を超えたが、KNT、日本旅行、ANAセールス、トップツアーは前年割れした。

 外国人旅行は、実施35社中26社が前年実績を超え、好調が続く。JTB(14社計)が前年比35.0%伸ばしたほか、KNT(同44.9%増)、日本旅行(同26.5%増)、阪急(同54.7%増)など、2ケタ増の会社が目立つ。

 四半期別の動向では、総取扱額では第2四半期(7〜9月)が前年同期比3.1%増と、最も伸びが大きい。国内旅行も第2四半期に同4.4%増と最も伸ばした。海外旅行(同3.0%増)、外国人旅行(同51.0%増)は第3四半期(10〜12月)が伸びのピークだった。


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