中国地方5県(岡山、広島、山口、鳥取、島根)は10月15日、東京都千代田区の都道府県会館で各県の観光素材を旅行業者らにアピールする「第58回中国ブロック観光情報交換会」を開いた。初めて「温泉と食」と統一テーマを設定。各県の代表者が多彩な魅力を紹介した。
岡山県は、県北、美作地方にある奥津温泉、湯原温泉、湯郷温泉を紹介。美作三湯は古くから「西の横綱」と称されるほどの名湯で、それぞれ個性的な温泉を楽しむことができる。岡山、鳥取、米子の各空港から車で1時間の距離であることや、来年4月からJRのデスティネーションキャンペーンが始まることなどをPRした。
広島県は庄原市と三次市で成る備北エリアについて説明。備北エリアは東西を中国自動車道が横断し、南北を尾道松江自動車道が縦断する山陽と山陰の中継拠点となっている。庄原市では民家の庭を年に2回一般公開する「オープンガーデン」が観光の定番として人気があることや地元畜産農家が昨年だけで130点も新商品を開発したことなどを発表した。
山口県は萩市の五つの施設が明治日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されたことから「世界遺産ビジターセンター」を2017年春にオープンすることや、18年まで「やまぐち幕末ISHIN祭」を行っていることを発表した。
鳥取県は県政ジオバイザリースタッフの「かにクン」こと仲谷皇一郎さんが、昨年に引き続き開催中の「蟹取県ウェルカニキャンペーン」をアピール。期間中、対象の施設に宿泊し、宿泊証明印を押したハガキで応募すると毎月100人に旬のカニが当たる。16日からはカニの帽子を被ったり、カニと一緒に撮影した写真を投稿するフォトコンテストを開催している。
島根県は松江観光協会玉造温泉支部の角幸治さんが玉造温泉の観光振興と地域活性について説明。玉造温泉水を配合した化粧品を売り出すことで、玉造温泉の知名度と集客力を向上させたビジネスモデルを披露した。
鳥取県は、「蟹取県ウェルカニキャンペーン」をPRした