恒例の「下呂温泉まつり」が1〜4日、岐阜県下呂市の下呂温泉街一帯で開催された。期間中には約6万4500人が訪れた。
3日には、下呂温泉の新しい目玉として始まった「温泉感謝祭(万里集九祭・林羅山祭)」の参進行列が行われた。自然の恵みである温泉をはじめ、室町時代の詩僧の万里集九と、江戸時代の儒学者で草津、有馬、下呂を日本三名泉として紹介した林羅山を恩人として感謝するイベント。
参進行列は、JR下呂駅を出発、林羅山像のある白鷺橋などを通過し、温泉感謝祭が行われる温泉寺まで、芸妓のほか、林羅山や山伏、白鷺に扮装した下呂温泉の関係者が温泉街を練り歩いた。温泉寺では、献湯、献茶や芸妓の踊りが披露された。また、温泉感謝祭の直会を温泉寺の醫王閣で開催。醫王閣は戦後まもなく水明館の先代である故滝行雄氏が寄付したもので、老朽化し使われていなかった。下呂温泉旅館協同組合が中心となって修理と清掃を行い、今回の直会がお披露目となった。下呂温泉の新たな観光資源として活用することも検討されている。
まつりでは、1日に5頭の竜みこしと、椀みこしが勇壮に舞う龍神火まつり、2日に湯の華みこしパレード、3日にはまつりのメーンとなる下呂温泉花火ミュージカル夏公演を開催。4日には歌塚歌謡祭が行われた。
参進行列の参加者