下呂市(岐阜県)と下呂温泉観光協会は20日、東京都の帝国ホテルで「下呂温泉ふるさと観光大使」との意見交換会を開いた。下呂市ゆかりのふるさと観光大使28人や観光関係者など約60人が参加し、下呂温泉の観光のあり方などについて意見を交わした。
ふるさと観光大使は昨年からスタート。関東地区では首都圏在住の下呂市出身者や下呂にゆかりのある人46人に委託している。観光大使には専用の名刺を配っている。仕事や日常生活の中で下呂の話題を積極的に取り上げ、専用の名刺などを活用したPRなどをしてもらうのが目的だ。
意見交換会の冒頭で山田良司下呂市長は「下呂温泉の観光客数では昨年、一昨年と伸びている。新宿区との連携も深まり、アンテナショップも開設した。新宿からの直通バスなどの首都圏との導線を生かし、さらなる観光促進につなげたい」と抱負を述べた。続いてあいさつした熊崎一比古下呂温泉観光協会会長は「一部不通となっていた高山線が9月8日に全線開通するなど、下呂にとって明るい話題は多い。観光大使には下呂の良さを周囲の人にどんどんアピールしてほしい」と期待感を示した。