ライオンハイジーンは10月、旅館・ホテルやレストラン、食品加工会社などの食品事業者従業員用衛生管理教育システム「eラーニング衛生管理教育システム」を販売する。食中毒予防や異物混入事故防止、アレルギー対策など、食の安心安全志向の高まりに対応する。
同社はライオンの100%子会社。業務用洗浄剤などの販売やさまざまな衛生管理サポートサービスを行っており、衛生管理や社員教育といった同社のノウハウを顧客に還元し、新たな教育システムの定着を目指す。
eラーニングは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を利用したインターネットによる学習形態を指す。同社では、社内向けの衛生管理教育でeラーニングを採用。オリジナルの教育プログラムを開発するなど長年の運用実績がある。
同社では、この教育プログラムを社外の食品事業者向けに改良した新商品を開発し、日々の業務で多忙な食品事業者従業員が簡単に活用できるとして販売を強化する。
新商品は、厚生労働省の「大量調理施設衛生管理マニュアル」に準拠した内容で構成されている。また、アルバイトやパートといった経験が浅い従業員に対する、実技を伴う教育中心の「初級者教育プログラム」、店長や料理長など現場経験が豊富な管理職に対する、知識を深める「上級者教育プログラム」に分かれている。
業種や業態、規模に応じて、従業員が取得すべき知識はそれぞれ異なるため、カスタマイズ対応をオプションとして用意した。さらに、同社が手掛ける衛生診断や微生物検査、各種洗浄製品などと連携させ、受講者がそれらの結果や活用を通して対策方法を考えるなど、従業員教育に反映させることもできる。
初級者教育プログラムは全4タイトル。映像・動画中心のコンテンツで、学習時間は1タイトル30分以内。上級者教育プログラムは全5タイトルで、文字やイラスト中心になり、1タイトル60分以内にしている。
問い合わせ先は、ライオンハイジーンTEL03(5819)7770。