日本ホテル協会(会長・大橋寛治グランドハイアット東京会長、約245会員)は18日、東京・六本木のグランドハイアット東京で春季通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で、会長に小林哲也副会長(帝国ホテル社長・社長執行役員、67)、副会長に志村康洋常任理事(京王プラザホテル社長、63)を選任した。
総会の冒頭あいさつした大橋会長は、安倍内閣になり景気が好転している状況を踏まえ「企業、個人の需要喚起につながり、ホテル業界にも好循環が戻ってくることを期待している」と述べた。来賓として観光庁の志村格次長があいさつした。
2013年度の重点施策では、(1)ホテル事業にかかわる法律改正や税制改正などの動きに対応し、必要に応じて政府や行政庁に要望を行い、その実現を期すべく活動を展開する(2)人材育成、研修事業を高度化しつつ継続実施するとともに、会員のニーズに即したプログラムの開発や教育研修用のサービス基本マニュアルの見直しの必要性を検討する(3)インバウンド促進事業については、会員が有効なプロモーション活動を行える環境を整備する—などを掲げた。
また、防災面では「大規模地震の発生による災害を減災するために、耐震改修促進法の改正の動きも見られることから、その動向を見守りつつ、必要に応じて意見の提出を行う」とした。
小林 哲也氏(こばやし・てつや)慶大法卒。1969年3月帝国ホテル入社。宿泊部長、取締役総合企画室長、常務、副社長などを経て、04年4月社長就任。09年4月から現職。11年3月からホテル協会副会長。新潟県出身。
小林哲也氏