日本のホテル産業の発展に貢献した人物を顕彰する第12回「ホテリエ・オブ・ザ・イヤー2015」にロイヤルパークホテル常務取締役総支配人の南安氏が選ばれ、16日、同ホテルで表彰式が行われた。
南総支配人はあいさつの中で「学生時代は、工学部で流体力学を学んでいたが、同時に都心のホテルで皿洗いのアルバイトを週に3〜4日、4年間続けた。製造業への就職活動をする中、アルバイトでお世話になったホテルマンの方々の顔が心に浮かび、人と接するホテル業界に就職することにした」と異色の経歴を披露。ホテル業界への愛情をにじませた。
ホテリエ・オブ・ザ・イヤーはホテル業の経験がある、4年制大学の教授・准教授らで構成する「日本ホテル産業教育者グループ」(海老原靖也会長)が毎年1人を選出し、表彰しているもの。ホテル産業の社会的地位の向上を図ることなどを目的に、ホテル業として地域に密着しながら発展に貢献したホテルプロパーの経営者、運営者、役員、幹部を選び、その功績を顕彰している。
南氏は1980年に慶応大学工学部を卒業し、東京ヒルトンホテルに入社。その後、88年にロイヤルパークホテルに入社し、総務部人事課課長、取締役宴会部長などを経て、05年取締役総支配人、07年常務取締役総支配人に就いた。4月1日付で横浜ロイヤルパークホテル専務取締役総支配人に就任する。
楯を掲げる南氏(右)と海老原会長