福利厚生アウトソーシング会社、ベネフィット・ワン(東京都渋谷区)は1日、企業の出張関連業務を一括して請け負う「出張コンサルティングサービス」を始めた。同サービスを専門に行う「ビジネストラベルチーム」を立ち上げ、海外出張の取り扱いを同日に開始。来春には国内出張も始める。3年後に取扱高250億円、売上高5億円をめざす。
出張コンサルティングサービスの内容は(1)出張関連業務全般のコンサルティング(2)出張精算・旅費支給システムの入力など事務処理業務の受託──の2種類。
(1)では、交通機関や宿泊施設との価格交渉、出張経費削減のためのコンサルティング、出張手配フローの見直し、出張データ分析、出張規定の改善などを包括で請け負う。航空券などの発券も行う。今秋までに独自開発の出張業務支援システムを稼働。全ての情報を電子化し、オンライン上で一元管理する。
(2)では、事務処理を行う専門人員を契約企業内に派遣、常駐させる「常駐型」と作業をアウトソーシングで請け負う「外部作業型」の2通りのサービスメニューを設けた。
ベネフィットワンは大手人材派遣会社パソナのグループ会社で、企業に社員の福利厚生サービスを提供している。受託企業数は4973社、総会員数は345万人。08年3月期の売上高は137億3千万円。
同種の福利厚生サービス会社には、リログループのリラックス・コミュニケーションズ、JTBグループのJTBベネフィットなどがあるが、旅行会社のBTM(ビジネス・トラベル・マネジメント)事業に相当する出張コンサルティングサービスは手がけていない。