ピーチは、インバウンド事業のフリープラスに6億円出資した。
1.背景・経緯
日本を訪れる外国人旅行者数は年々増加しており、2017年においては2,869万人(前年比19.3%増加)に達しました(※1)。また、日本政府は、訪日外国人旅行者数を2020年に4,000万人、2030年に6,000万人へと増加させる目標を掲げており、今後、さらに訪日旅行業界は拡大していくと期待されています。
FREEPLUSは、現在31カ国787社の取引先から38万人以上の訪日客を受け入れている訪日旅行事業を中心に、そのネットワークを生かして日本の観光立国を推進すべく地方自治体や企業に対してインバウンドに対する誘客やPR支援も展開しております。さらに、2017年4月にはインバウンド向けの宿泊特化型ホテル “FP HOTELS” の1棟目を大阪でオープンし、2018年10月には2棟目、2019年2月には福岡で3棟目をオープンを予定しております。その後、全国での展開も計画しております。観光立国推進のために従来の訪日旅行事業の枠に収まらず、訪日観光業における事業領域の拡大を図っております。
Peachは、2012年に運航を開始して以来、地方への拠点を増やすなど次々と路線を展開し事業を拡大しています。さらに2017年より「価格競争から価値創造へ」をテーマに掲げており、今まで通り手頃な運賃を維持しつつも、航空会社の枠に捉われることのない様々な取り組みにチャレンジしております。日本で初めてとなるAIを取り入れた顧客サービスの展開や空の上での車の機内販売など、エアライン以外の数々のイノベーティブな付加価値を提供してきました。
訪日観光業で垂直統合を目指すFREEPLUSと、日本とアジアのかけ橋を目指すPeachが、双方の強みを生かし補完し合うことで、日本の観光立国を盛り上げるべく株式引受契約の締結が実現されました。その取り組みの第1弾として、地方創生への貢献を具現化したのが「COTABI」です。Peachが従来から進めていた個人取引型(C2C型)の旅予約サイト「COTABI」の事業化への取り組みに、FREEPLUSが参画します。これは、両社が持続的な企業価値向上に寄与する事業を進めていく第1歩目となります。
今回の出資に関して、Peach代表取締役CEOの井上 慎一 は、
「Peachは、“空飛ぶ電車”のコンセプトのもと、航空会社の枠組みを超えたイノベーティブな取り組みに数多くチャレンジしてまいりました。次のチャレンジとなる、C2C型の旅予約サイトのプラットフォームCOTABIは、これまでの旅のあり方に新たなイノベーションを呼び込むものになると期待しています。ともに大阪発祥の会社であるFREEPLUSと協力し、関西発のイノベーションで日本の旅を盛り上げてまいります。」と述べております。
また、FREEPLUS代表取締役社長の須田 健太郎 は、
「FREEPLUSは、日本の観光立国を成し遂げるべく、訪日旅行事業をはじめ、訪日観光における垂直統合を目指し、様々な取り組みにチャレンジしております。この度はPeachの出資により、FREEPLUSだけでは成し遂げることができなかった事業が実現できると感じております。Peachとともにシナジー効果を持続的に発揮し、日本の観光立国推進に貢献してまいります。」と述べております。
(※1)日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数(総数)」より
2.Peach Aviation 株式会社について
名称:Peach Aviation 株式会社 https://corporate.flypeach.com/
所在地:大阪府泉南郡田尻町泉州空港中
資本金:7,515,050,000円
株主構成:ANAHD 67%, ファーストイースタンアビエーションホールディングス 17.9%, 産業革新機構 15.1%
事業内容:航空運送事業(国内線・国際線)
従業員数:962名(2018年1月現在)
3.株式会社フリープラスについて
名称:株式会社フリープラス https://www.freeplus.co.jp/
所在地:大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 タワーA 29F
資本金:715,023,092円(資本準備金等を含む, 本第三者割当増資実施後)
事業内容:訪日旅行事業, ホテルマネジメント事業, 観光立国推進事業 等
従業員数:139名(2018年2月現在)