ニュージーランド航空は2月28日、機内安全ビデオの最新作「飛べない鳥 “タカヘ”の大冒険」編を発表した。
主役ジェイニーを務めたのは新星リリー・ローバック氏で、その他にDOC絶滅危惧種アンバサダーを務めるニコラ・トキ氏、DOCレンジャーのジェリー・ヘンリー・フィンチ氏、ニュージーランド航空客室乗務員のダニエル・グリフィオエン、ヘンリー・マッキンタイア、シェリー・プレトリウス、ジョーダン・ヤング、そしてニュージーランド航空社員の子どもたちが出演しています。コンピュータ・グラフィックスにより登場するタカヘは「ミスター・T」と名付けられました。
作品を特徴づけるニュージーランドの景色も登場します。フィヨルドランドのマーチソン山(絶滅したと思われたタカヘが1948年に見つかった場所)、ハウラキ湾のティリティリ・マタンギ島(野生の鳥の保護区)、ワイカトのサンクチュアリ・マウンガタウタリ山(国内最大の生態系保護プロジェクトを実施している場所)を見ることができます。
ニュージーランド航空のグローバル・ブランドおよびコンテンツ・マーケティングのゼネラルマネージャー、ジョディ・ウィリアムズは、最新の機内安全ビデオは魅力的なストーリーの背景に、重要なメッセージを擁しているとして、次のように述べています。
「作品は一見軽快なものですが、とても大切なメッセージを伝えています。ニュージーランド在来の鳥が、助けを必要としているからです。ニュージーランド航空の機内安全ビデオは、過去10年間で1億8,000万回以上も再生されており、ニュージーランドの生物多様性の危機に注目してもらうには最適な媒体です」
「私たちはDOCとの協働による仕事を大変誇りに思っています。ニュージーランドの皆さんも海外から訪問される方も、私たちの最新の機内安全ビデオをお楽しみいただくだけでなく、その背景にあるメッセージを受け止めてくださることを願っています」
DOCの絶滅危俱種アンバサダー、ニコラ・トキ氏は、ニュージーランドの生物多様性の危機に関しては、まさに今が世界的に発信すべき重要な時期だと話しています。
「現実には非常に多くの在来種が、急速に絶滅の危機に瀕しています。歴史的にニュージーランドに人類が住むようになってからすでに鳥が50種も絶滅しており、毎年最大2,500万羽の在来種の鳥が、捕食動物によって命を奪われています。ニュージーランドの土地に根ざした『タオンガ』(マオリ文化の大切な財産)を守ることは大きな挑戦ではあるものの、すべてのニュージーランド人が個人や企業として、裏庭用の捕食動物トラップを買ったり、地元のコミュニティ・グループをサポートすることで活動に参加できます」
「最新の機内安全ビデオで、DOCがニュージーランド航空と協力できたことを嬉しく思います。この国の在来種は、ニュージーランド人としてのアイデンティティの一部ですから、保護することはとても重要です」
機内安全ビデオ最新作「飛べない鳥 “タカヘ”の大冒険」編は、本日よりオンラインで、またニュージーランド航空の国際線と国内線の機内では3月1日よりご覧いただけます。
※本件は、2020年2月28日にニュージーランドで発表されている内容です。