トップツアーの2010年12月期中間期(1〜6月)の経常損益は、2億9900万円の赤字(前年同期9億6400万円の赤字)だった。取扱額は前年同期比1.0%増の533億2900万円、営業収益は同3.7%減の70億9600万円、営業損益は2億8500万円の赤字(同10億7700万円の赤字)、純損益は3億4200万円の赤字(同11億2900万円の赤字)。新型インフルエンザ流行の影響などから低調だった昨年と比べ取扱額は微増にとどまったが、営業費、一般管理費の圧縮などから、営業損失が昨年同期、一昨年同期に比べ縮小した。
商品分野別では、国内旅行の取扱額は前年同期比2.6%減の373億500万円、営業収益は同4.5%減の50億8900万円だった。団体旅行は、昨年、新型インフルエンザ流行による旅行先の国内へのシフトで堅調だったことから、今年は反動で微減。個人旅行もインターネット販売の新規システムの開発の遅れで企画商品の販売が不振だったほか、JR券、国内航空券の販売も、直販化の浸透やコミッションレス化の影響で前年を下回り、国内旅行全体でも前年を割り込む結果となった。
海外旅行の取扱額は、新型インフルエンザ流行の反動などから、同15.7%増の133億5200万円、営業収益は同2.4%増の15億6900万円だった。
国際旅行の取扱額は同10.3%増の18億8300万円、営業収益は同0.9%減の3億2400万円。取扱額は増加したが、受注競争の激化などで利益率が低下し、営業収益は前年を下回った。