シルバースター部会、登録施設900軒台回復を目指す


再選が決まった多田部会長

再選が決まった多田部会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)のシルバースター部会(多田計介部会長=石川県・ゆけむりの宿美湾荘)は2日、東京の都道府県会館で27年度総代会を開き、シルバースター登録施設の900軒台回復を目指すなど、今年度事業計画を承認した。任期満了に伴う役員改選では多田部会長を再選した。

 多田部会長は「組織の仲間を増やせるよう役員の皆さまにお願いしたい。(47都道府県の地区委員は)最低1軒、常任委員はその3倍の数字をあげると先の常任委員会で決議した。成果をあげれば登録施設の900軒台回復は達成できる」と述べた。

 高齢者などの受け入れで、ハード、ソフトで一定の条件をクリアしたシルバースター登録施設は現在821軒。ピーク時は1千軒を突破したが、施設の廃業などで漸減傾向が続いていた。

 部会の役員らは、シルバースター登録施設の拡大に向け、近隣の旅館・ホテルなどに登録申請を促す。次回の登録審査委員会は8月10日に行われる。

 事業計画はほかに、シルバースター登録制度を一般にアピールするキャンペーンの実施、インターネットを利用した登録施設への集客事業、登録施設に向けた有益な情報の発信、勉強会の開催など。

 キャンペーンは秋または冬に予定。また新規事業として9月7〜9日に東京で行われる温泉・温浴施設、宿泊施設向け専門トレードショー「スパ&ウエルネスジャパン2015」に参加。8日に行われるシンポジウムで多田部会長が「長寿社会に応える人に優しい宿」と題して講演する。

 消費者へのアピールとして、昨年発行した登録施設を紹介するガイドブックの第2弾も作成を検討する。

 2年間の任期満了に伴う役員改選では多田部会長を再選。多田氏は23年度から部会長を務め、今期で3期目となる。中村実彦副部会長、経営研究委員長(長野県・五龍館)も再選した。

 会には全旅連の北原茂樹会長(京都市・旅館こうろ)、厚生労働省健康局生活衛生課の山崎雅志課長補佐が出席。北原会長は「高齢化社会を迎え、高齢者に対応できる宿づくりが叫ばれている。シルバースター部会の果たす役割は大きい」。山崎課長補佐は「人に優しい宿のコンセプトを掲げ、全ての人が利用しやすい施設の整備を進めているシルバースター登録施設の皆さまに敬意を表する」と述べた。

 議事に続き研修会を開催。郵船クルーズの「飛鳥」第5代船長を務めた幡野保裕氏が「飛鳥のホスピタリティーとクルーズの魅力」をテーマに講演した。

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