サントリー酒類は9日、2013年の事業方針などを発表した=写真。今年のビール類総市場は対前年98%程度と予想するなかで、ノンアルコールビールテイスト飲料を含むビール事業の販売数量を同105%の7200万ケースと見込んでいる。
同社の3大重点ブランド「ザ・プレミアム・モルツ」「金麦」「オールフリー」の活動を一層強化するとともに、新ジャンルの新商品「グラン ドライ」も投入。ビール、新ジャンル、ノンアルコールビールテイスト飲料市場のさらなる活性化を図る。
昨年3月にリニューアルしたザ・プレミアム・モルツは、9年連続で過去最高販売数量を更新した。「華やかな香り」と「深いコクと旨み」が味わえると好評で12年は、対前年110%の1656万ケースを販売。13年は、同107%の1770万ケースを予定している。
ウイスキー事業は、昨年5月に発売した「山崎」と「白州」の新商品がヒット。山崎ブランド合計で対前年127%、白州ブランド合計で同310%と大きく伸長した。13年は同社がウイスキーづくりをはじめてから90周年を迎えることから、山崎、白州や「響12年」を中心に、手頃な小容量サイズを活用したマーケティング活動を展開。また、手軽にボトルキープが出来るバーの新業態「ウイスキー・ボトル・バー」の拡大などを通し、需用創造を図るとしている。