携帯電話の位置情報サービスを使ったゲーム「コロプラ」を運営するコロプラ(東京都目黒区、馬場功淳社長)は今年度、同社と提携する伝統工芸品や地場食品などの生産、販売事業者「コロカ提携店」の拡大を進める。併せて交通事業者や旅行事業者、地方自治体などとの提携事業も積極的に展開し、ゲームユーザーが旅行に出るきっかけづくりをさらに推し進める考えだ。
コロカ提携店は現在、北海道から沖縄まで61店。今後離島を含め各県4〜5店と提携して、12年までに提携店舗数200店を目指す。
8日に開いたコロカ提携店を集めたセミナーでコロカ事業に関わる山崎清昭事業開発部マネージャーは、「コロカ店を『点』とすると、ユーザー専用ツアーの実施や交通事業者との提携事業はコロカ提携店同士をつなぐ『導線』。今後はコロカ提携店への訪問を入口に、ユーザーが市町村や地域、各地の祭りなどへ興味を持つ『面的な広がり』につながるような仕組みづくりを進めたい」と今後の事業展開の展望を語った。
セミナーであいさつした馬場社長は、提携を希望する問い合わせが毎月300〜400件あることを紹介。その上で、「コロカ提携店は、旅費をかけても訪れるべき価値があるかどうかという基準から厳選している。提携店の優れた商品と素晴らしいもてなしに感動して、リピーターになるゲームユーザーも多い」と提携店へ謝意をあらわした。
このほかセミナーでは、コロカ提携店の代表者のほか、コロプラとタイアップしたきっぷを販売したJR九州の宮田匡氏と、コロプラバスツアーなどを手がけた、リクルートの沢登次彦・じゃらんリサーチセンター長が提携事業の概要を説明した。
コロカ提携店は現在61店で、初年度の総売り上げ総計は約3億1500万円。月別の提携店訪問ユーザー数は、約13万人。提携店が200店舗になった場合の売り上げは20〜30億円を想定する。
コロプラのユーザー数は6月10日時点で118万人。
コロプラの説明会