ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区)は1日、館内リニューアルの第1期として、フロントと和食レストラン2店をリニューアルオープンした。
1階から19階西側に移設されたフロントは、面積を230平方メートルから526平方メートルへと約2倍に拡張。フロントの混雑解消とともに、片側を一面窓とした高層階ならではの開放感が楽しめる上質な空間となった。インバウンド客の増加とともに対応が急務となっていた荷物を預かるクロークスペースも約2倍の100平方メートルに拡張した。
「こだわりのある上質感」をテーマにした空間で、演出として「水の都・大阪」をイメージしたアートや伝統的工芸品の「大阪浪速錫器(すずき)」「大阪唐木指物(からきさしもの)」を配した。インフォメーションカウンターも新設し、サービスの強化を図っている。
和食2店舗は店内とメニューを一新した。伝統的な本格会席を提供する「大阪 浮橋」と、旬の料理や酒をカジュアルに楽しめる「しずく」をそろえ、インバウンド客の幅広いニーズに応える。
ホテルでは約43億円を投資する全面リニューアルを実施中。第1期の投資額は約10億円。ホテルが立地するJR大阪駅周辺では「うめきた2期区域まちづくり」や、関西国際空港とのアクセスが改善する新駅開業など大規模なエリア開発が進められている。大阪万博やワールドマスターズゲームズといった国際的なイベント開催を控えており、ホテルに対するニーズが高まると予想。716室を有する同ホテルの年間稼働率は過去5年間で平均90%以上を維持し、ホテル開業ラッシュが続く大阪では、今後約1万6千室の客室が増えると見込まれている。
第2期は1階の喫茶スペースの拡張、リニューアルや新レストランオープン、エントランス、エレベーターホールのリニューアルを行い、来年2~5月に順次完成予定。第3期は21階から26階の客室をリニューアルし、2022年4月に完成を予定している。
新たなフロント