クラブツーリズムパートナーズ会(会長・鳥谷部徹雄ホテルさるふつ社長、約2500会員)は26日、東京の新宿京王プラザホテルで年次総会を開き、今年度、(1)賛助会員の入会促進(2)「感動計画」への支援(3)宿泊券増売キャンペーンの実施──などに取り組むことを決めた。
総会には会員ら約950人が出席した。冒頭あいさつした太田佳男名誉会長(クラブツーリズム会長)はパートナーズ会について「大手旅行業者が組織する協定旅館ホテル連盟とは趣が異なる」と改めて述べ、活動のあり方、事業展開に大きな違いがあると指摘。
その上で、「クラブツーリズムは個人客へのダイレクトマーケティングによる募集型団体商品が主力。特色ある旅行素材をベースに、団体にまとめて送客している。細かく個人客を積み上げていく仕事の仕方であり、現場は旅行素材に飢えている。商品のネタ作りにぜひとも力を貸してもらいたい」と呼びかけた。
鳥谷部会長は「今春に(会社から)新しいビジネスモデルとして『感動計画』が発表された。これは、お客さまが想像しなかった感動を与える商品を提供すること、と理解している。歩調を合わせ、パートナーズ会も感動計画を早期に作る必要がある」と意気込みを示した。また、7月の洞爺湖サミットに触れ「世界に洞爺、北海道、そして日本をPRする絶好のチャンスであり、訪日観光ブームの引き金になる」と期待した。
岡本邦夫クラブツーリズム社長によると、昨年度の売上高は前年度比99.2%の1412億円。「海外は107%だったが、国内が95%と不振で赤字決算となった」と報告。一方で、「内部統制は確立しつつあり、株式上場に向けての障害はなくなってきている。業績向上に努め、早期の上場を達成したい」と強調した。
今年度事業のうち、地方公共団体などを対象にした賛助会員については新たに30団体・組織の入会を目指す。また、宿泊券増売キャンペーンは今年度から会主催事業として実施する。会員宿泊施設(約1100軒)への誘客拡大を図り、目標額は42億円とした。