クラブツーリズムのバリアフリー旅行センター(長橋正己支店長)は18日、東京・西新宿の同社本社で開いた「07年度上期商品発表会」で新サービスを発表した。プライベートジェットやヘリコプターを使った「オーダーメードバリアフリー旅行」を開始。「バリアフリー専門クルーズデスク」も開いた。3年間かけて四国八十八カ所巡りをする「バリアフリー四国八十八カ所お遍路旅クラブ」も発足させた。
「障害の程度によっては、リフト付バスなど通常の移動手段では対応できない場合もある。他の参加者に気兼ねしてリラックスできないこともある」(長橋支店長)。オーダーメードバリアフリー旅行では、専用の移動手段を使う旅行をセミオーダーで受け付ける。
例えば「プライベートヘリコプター利用の下田・蓮台寺温泉『清流荘1泊2日の旅』」は、3月中旬から4月下旬出発の設定。参加者の最寄りのヘリ発着可能地から下田までチャーターヘリコプターで移動する。4人参加で1人80万円。
「プライベートビーチで過ごす『ハワイ・ラナイ島の休日』」では、ビジネスクラスでマウイ島に飛び、プライベートクルーザーでラナイ島に渡る。専門の添乗員が同行する。2人参加で1人200万円。
クルーズデスクには担当者を2人置いた。「昨年北海道への2泊3日の船旅を2回催行し好評だった」(長橋支店長)ことから専門デスクをつくった。車いす対応客室のあるクルーズ船も多数あるという。1泊2日のクルーズから世界一周クルーズまで取り扱う。
バリアフリー四国八十八カ所お遍路旅クラブでは、5月から2カ月に1回開く勉強会で、専門家や経験豊かな添乗員から巡礼の意義や様子などの話を聞く。来春に第1回のツアーを実施。3年間に6回ツアーを行い、全八十八カ所を巡る。
クラツーのバリアフリー旅行センターは、近畿日本ツーリストクラブツーリズム事業本部営業福祉チームとして95年に発足。97年にバリアフリー旅行センターとして支店扱いになった。05年にクラツーとともに近ツーから独立。バリアフリー旅行専門部署として開設以来、07年で12年目を迎えた。
新サービスの開始を発表