観覧者12万人の時代も
日本最大級のハロウィンイベントといわれる神奈川県川崎市の「カワサキ ハロウィン」が終了することになった。8月27日、主催者のカワサキハロウィンプロジェクトが発表した。24年の歴史に幕を下ろす。
カワサキ ハロウィンは、日本でまだハロウィンが珍しかった1997年、JR川崎駅前のシネコン「チネチッタ」の10周年を記念した行事として誕生。
当初は参加者集めに苦労したが、大音量のクラブサウンドをとどろかせながらの仮装ダンスパレードという、「当時としてはかなり尖った企画」(事務局)が若者らに支持され、年を追うごとに規模を拡大。
商店街や商業施設が次々と主催に名を連ね、2010年代には市も含め主催25団体、パレード参加者約3千人、観覧者約12万人という規模にまで膨れ上がった。
しかし、ハロウィンを楽しむ場も一般家庭やネット上にまで広がり、楽しみ方も多様化。カワサキ ハロウィン自体の盛り上がりもピークを過ぎ、「昨年2月ごろにはそろそろやめ時と判断」(同)、今回の発表となった。