アロマ関連商品の開発、販売を行う「エムアファブリー」(和歌山県新宮市、竹原真奈美社長)は近畿大学と共同で、熊野古道の森林植物から抽出した香り分子を閉じ込めたアロマオイル、芳香蒸留水、入浴剤、保湿クリームを開発し「熊野香道」シリーズとして発売した。
同社は香りを通じて熊野の魅力を世界に向けて発信し、観光業、林業など地場産業の活性化を目指す。
今回発売されたアロマオイルと芳香蒸留水はそれぞれ熊野クロモジ、熊野ヒノキ、熊野スギの3種類、入浴剤は熊野ヒノキ、熊野芝原スギ、保湿クリームは熊野クロモジ、熊野芝原スギの香り。すべて熊野古道の森林植物から抽出した100%天然のもの。
新宮市は世界遺産の熊野古道があり、合気道発祥の地であるため欧米からの観光客が多く訪れる。竹原社長は「訪日客が『ここにしかない香り』と喜んで、自分用、お土産用に商品を購入される。香りで熊野を思い出してもらい、熊野の香りが世界中に広がることで香りを通じて熊野、和歌山を知ってもらいたい。『メード・イン・熊野』のブランドを全世界へ発信し、香りで観光客を誘致することも目指していきたい」と語る。
現在は同社ホームページでの販売が中心だが、今後は全国の店舗での販売も予定している。またアロマオイルや芳香蒸留水を使った、新たな商品開発や全国各地の「ふるさとの香り」を形にしていくことも目標に掲げる。