エア系2社のスキー商品が出そろった。全日空グループのANAセールスは昨年投入した、託児サービスなどを行う100円メニューを今年も展開。日本航空グループのジャルツアーズは、特別サービスが受けられるスペシャルデーを設定した。両社とも北海道へのスキー旅行の需要喚起へ工夫を凝らす。
ANAセールスが同社国内旅行商品ブランド「ANAスカイホリデー」から9月30日に発売したのは、「ANA’sスキー&スノーボード北海道」。例年よりも発売日を1週間早めたほか、1人1室のプランも新たに設定。またゲレンデサイドの客室や高層階の客室を「スカイホリデーおすすめルーム」として限定案内するなどして、利用需要獲得を狙う。
スキー場での託児所サービスのほか、スキー場やホテルなどでの食事「プチグルメ」、レベル別スキーレッスンをそれぞれ100円で利用できるようにした。このうちプチグルメでは、ルスツリゾートスキー場の「とろとろたまごのオムライス」や北の漁場おたる運河店の「朝市丼」など、通常100円では食べられないメニューを多数ラインアップ。現地購入よりもリフト・ゴンドラ券などが割安に購入できる専用クーポン「ANAスーパークーポン」も設定した。
一方ジャルツアーズが8日発売した北海道方面へのスキー商品「ジャルスキー&スノー リゾーツ 2011北海道」は、7地区15施設で昼食1回サービスなどの特典が受けられるスペシャルデーの設定に加え、早期割引の割安感をアピール。45日前までの出発の場合、1泊に付き1千〜2千円割り引く。
またファミリー層への訴求力を高める企画を充実。ニセコなどの7地域の指定ホテルに、同商品のキャンペーンキャラクターであるディズニーのキャラクターで装飾した客室「ディズニー・グッズ・ファンタジールーム」を用意。また無料の子ども託児所や赤ちゃん用品ブランド「コンビ」とタイアップし、赤ちゃん用遊具やベビーカーなどを備えた客室なども一部施設で設定した。
12月1日から来年3月末までの期間中の集客目標は、ANAセールスが8万人、ジャルツアーズが5万5千人。
ANAセールスのパンフレット(左)とジャルツアーズのパンフレット(右)