高速ツアーバスのウィラートラベル(村瀬茂高社長=写真)は、就職活動をする学生たちが空き時間を有効活用できる無料スペース「ウィラーハウス」を2月4日からウィラーバスターミナル新宿西口(新宿住友ビル内)内に設置している。
同バスターミナルの空きスペースにテーブル付チェア16席、着席シート28席、無料で使えるパソコン2台とプリンター1台、仮眠がとれるリクライニングチェアー6席などを配置。無料WiFi、携帯無料充電用タップ、コインロッカーも設けた。ウィラーのメルマガ会員と就職情報サイト、リクナビの会員に午前7時から午後4時まで無料開放している。1日50食限定の予約制で昼食用弁当も無料配布している。
プロジェクター、スクリーン、ホワイトボード、座席12席の「コミュニケーションゾーン」では、企業によるミニ説明会も開かれている。
村瀬社長は同スペースの開設について「企業訪問の空き時間に就活生同士が情報交換をしたり、次の企業訪問の準備、休憩、食事などをしたりする無料スペースとして使ってもらっている。地方に住む学生は上京する交通費だけでも経済的負担が大きいため、頑張っている学生を支援することが目的」と話す。昨年同社に入社した新卒スタッフ14人が発案した。
開設後2週間での利用状況は、男女比で女性の就活生が6割強。またバス利用方面は愛知32%、大阪25%、仙台19%。早朝に到着するバスで上京する就活生に特に重宝されているようだ。