山形県内の温泉旅館・ホテルの女将でつくる「やまがた女将会」(佐藤洋詞恵会長=日本の宿古窯、72会員)は7日、東京都中央区の新橋演舞場で観光の集いを開いた。山形が舞台のテレビドラマ「おしん」が同劇場で上演を開始したのに合わせ企画したもの。首都圏在住の同県関係者やマスコミ、観光関係者ら約50人を招き、山形の各温泉地の魅力や選び抜かれた特産品「山形セレクション」などをPRし、誘客への協力を求めた。
会では女将会のメンバーが温泉地ごとに登壇。それぞれ温泉の魅力や企画中のイベントを紹介した。冒頭あいさつした、やまがた観光キャンペーン推進協議会の武田吉則会長(ヤマコー社長)は、「『おしん』はかつての山形の姿を克明に描いており、そのおしんのふるさととしての山形も多くの人に浸透している。来年は新たに『天地人』のドラマ化が決まっている。これを好機ととらえ、山形への観光機運を県一丸となって高めたい」と意欲を語った。また佐藤会長は「おしんは25年たった今でも感動がある素晴らしい作品。上演をきっかけに、そのふるさととしての山形をまたアピールできれば」と期待感を表した。
観光の集いには、おしんに出演中の女優・小林綾子さんもあいさつに訪れ、縁の深い山形への応援メッセージを述べた。おしんは世界約60カ国で放映され、台湾では今年27回目の再放送が行われている。
このほか同県出身の舩山龍二・JTB取締役相談役も登壇し、「山形の女将の持つ『おかみスピリット』に代表される『山形ホスピタリティ』は、山形の誇るべきもの。やまがたセレクションに加えるべきだ」と述べ、そのホスピタリティレベルの高さを評価、女将たちを激励した。
女将たちが誘客を呼びかけた