体験型の観光振興に取り組む組織でつくるネットワーク、全国ほんもの体験推進協議会(代表世話人=新井徳二・南信州観光公社代表取締役)の第10回総会が10日、長崎県松浦市で開かれ、23団体から約130人が参加した。農家・漁家民泊の課題など、体験型観光の推進について情報交換を深めた。また、「第8回全国ほんもの体験フォーラム」を来年3月に徳島県で開催することを正式決定した。
代表世話人の新井氏は「ネットワークがもう一歩前に踏み出すため、いろいろな施策を講ずる必要がある。事業仕分けで予算が減額された子ども農山漁村交流プロジェクトの重要性についても陳情活動を行っている」と報告した。
開催地の友広郁洋・松浦市長は「今年から市に体験交流推進室を設置した。日本一のほんもの体験の街づくりを推進していく」と意欲を示した。
参加者間では、体験型観光でのニーズが高い農家・漁家民泊に関して、受け入れ拡大や品質の維持向上への対策、安全管理マニュアルの整備などについて意見交換。子ども農山漁村交流プロジェクトの課題などについても協議した。
全国ほんもの体験フォーラムは来年3月18〜20日に徳島県で開催することを承認。フォーラムは公開討論や分科会などを通じて体験型観光を考えるイベントで、中四国地方で開催するのは初めて。南阿波よくばり体験推進協議会、そらの郷山里物語協議会らが受け入れにあたる。
総会に合わせ、9〜11日には漁業体験などの松浦で提供しているプログラムの体験会も行った。
長崎・松浦市で開かれた総会