「せとうち観光推進機構」の設立総会が3月23日、広島市のグランドプリンスホテル広島で開かれた。兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県でつくる瀬戸内ブランド推進連合が改組し発足した一般社団法人。「せとうち観光戦略」も発表された。
記者会見の席上、同機構の佐々木饠之会長(JR西日本会長)は「単なる観光プロモーションにとどまらない、日本版DMO(観光地域マネジメント・マーケティング組織)を目指している。『せとうち』を北海道、沖縄と肩を並べるブランドに育て上げたい」とあいさつした。
同機構の特徴として、瀬戸内地域内外の事業会社27社と金融機関19社を発起人として新会社、瀬戸内ブランドコーポレーションを設立。機構と新会社が連携して「せとうちDMO」として活動していく。
新会社は、せとうち観光活性化ファンドを設立し、同エリアに投資。観光関連産業に対して、経営支援や資金支援を通じて、瀬戸内地域の価値の最大化を目指す。
「せとうち観光戦略」では、「AUTHENTIC JAPAN SETOUCHI」(真正なるありのままの日本がここにある)をコンセプトに掲げ、クルーズ、サイクリング、アート、食、宿、地域産品を中心的な六つのテーマに挙げた。
さまざまな施策を通じて、2020年には来訪意向度50%、外国人の観光入込数180万人、外国人延べ宿泊数360万人泊、外国人の観光消費額1210億円を見込んでいる。
記者会見には佐々木会長や知事が出席した