JRグループ6社の鉄道各線と高速道路のお盆期間中(11〜18日)の利用状況が出そろった。JR6社の新幹線や在来線特急などの指定席の利用状況は、前年並みから5%程度の増。一方、高速道路は料金の一部無料化による自動車利用の増加で混雑が見込まれていたものの、交通量が1%減少した。利用日時の分散化が進み、予想された大型渋滞の発生回数も昨年より大幅に減った。利用減が予想されていたJRとしては大幅な利用者減もなく、堅調な盆休みとなった。
●JR
JR北海道の主要4線区の特急、急行の利用状況は、前年同期比5%減の27万4400人。
JR東日本の主要18線区の新幹線、特急、急行列車の利用状況は、前年同の376万1千人。新幹線利用は同1%増だった。7月23日からの夏季期間の線区別利用状況では、総武・成田エクスプレスが同19%増と伸ばした。
JR東海の新幹線、在来線特急の利用状況は同4%増の269万2千人。新幹線は同4%増の253万人だった。特急列車では、「あさぎり」(御殿場〜山北)が同16%増、「ふじかわ」(富士〜西富士宮)が同10%増。
JR西日本の新幹線、在来線特急・急行の利用状況は、同3%増の208万5千人。特に新幹線「こだま」は、同21%増と伸ばした。
JR四国の利用状況は、瀬戸大橋線が同3%増の24万2300人、主要3線区は同4%増の12万7500人だった。特に高知を走る土讃線、高徳線が伸びた。
JR九州の主要3線区の利用人数は、同1%増の49万9700人だった。九州新幹線は同2%減の8万9900人が利用した。
●高速道路
全国の高速道路の主な21区間の日平均交通量は、5万7千台で、前年同期比1%減だった。懸念された渋滞は、30キロメートル以上の渋滞が同54%減の26回、10キロメートル以上の渋滞が同14%減の448回発生。最長の渋滞は、12日に中日本自動車道、岡崎インターチェンジ付近で発生の51.7キロメートルだった。
大きな荷物を抱える旅行客(JR山形駅で)