4月上旬、東京・上野公園。桜の花も散り始めたが、これまでになく多くの人でにぎわっている。新型コロナウイルスで激減した観光客の数が、インバウンド(訪日外国人観光客)を含め、急速に回復していることを実感する。
観光庁の和田浩一長官は3月中旬の会見で、「中国からの入国者に対する水際措置の変更、外国船社による国際クルーズの再開などがあり、インバウンドのさらなる回復につながると期待している」と述べた。
コロナ禍で日本人、外国人双方の客足が途絶え、大きなダメージを受けた観光業界。コロナ禍がピークをすぎ、客足が戻っていることはうれしい限りだが、その一方で、観光公害(オーバーツーリズム)の再燃が懸念される。
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