宿泊業界のSNS対策で必要な五つのポイントについて紹介したい。今回はまず、このうち三つについて説明する。
ポイント(1) ファンによる愛着心がこれまで以上に重要となる
Facebook(フェイスブック)には3種類のリーチがある。「リーチ数」とは、フェイスブックページでウォール投稿した際に、その投稿(コンテンツ)を見た人の数。
オーガニック=サイトの閲覧履歴からニュースフィードに表示される。
有料(広告)=ターゲットを絞ってニュースフィードに表示される。
クチコミ=知り合いの投稿がニュースフィードに表示される。
現在、プライバシー保護の強化からオーガニック、有料リーチがニュースフィードに表示されることが減っている。今まで以上にファンから「いいね」や「シェア」される投稿が重要だ。キーワードは、「新しい」「役立つ」「有益」「珍しい」「共感する」。
ポイント(2) インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、芸能人や有名ブロガー、インスタグラマー、YouTuber(ユーチューバー)のような影響力のある人物が自身のブログやSNSで特定の商品やサービスを紹介し、消費者の購買行動に影響を与えるビジネス手段だ。
インフルエンサーマーケティングのメリットは、情報が拡散されやすい▽ブランドの認知度が高まる▽購買のプロセスに影響を与える▽ネット広告に代わる新たな打開策となる。一方、インフルエンサーマーケティングのデメリットは、ヤラセ行為と思われる▽露出量の調整が効かない▽管理をしないと炎上する。
お薦めはインフルエンサーであり、その人のブログでも施設を紹介してくれる方がいたらベストだ。SNS投稿はフロー型なので情報が流れていくが、ブログはアーカイブしていくので、時間が経過してもその記事からサイトへのアクセスが期待できる。
ポイント(3) 販売促進のためのソーシャルメディア
ソーシャルメディアはもはや認知度を上げるためだけではなく、ビジネスファネルでの検討と販売促進のツールとして進化している。2018年のインターネットトレンドレポートによると、ソーシャルメディアを通じて製品を見つけた人のうち55%が、後で商品を購入したと回答した。
ユーザーの情報取得で、SNSを使った検索(#ハッシュタグ)が増加している。
(コレリィアンドアトラクト代表取締役)