検索キーワードとローカルパックの連動
2018年年末にリリースされたGoogle(グーグル)のローカルパック。こちらは、エリア名+ホテル(宿泊施設関連ワード=旅館、innなど)で検索すると、表示される地図と四つのホテル情報が四角い枠内に表示される検索結果の形式だが、さらに、ユーザーの使用する検索キーワードに反応してローカルパックの表示が変化するようになった。
検索キーワードに合わせて変化する箇所は、ホテルクラスと呼ばれる検索結果を絞り込む項目(「宿泊者のお気に入り」「予算オプション」「高級ホテル」「特価」「今夜(宿泊可能)」)だ。現状は日本語の検索では対応していないが、英語の検索(グーグルの検索エリアを英語圏に設定し、使用言語を英語にする)でさまざまなキーワードと組み合わせてホテルを検索すると、ローカルパック内のホテルクラスが検索キーワードに合わせて自動的に絞りこまれるようになった。
ホテルクラスの英語表示は、「Guest favorite(宿泊者のお気に入り)」「Budget options(予算オプション)」「Luxury stays(高級ホテル)」「Deals(特価)」「For tonight(今夜)」とあり、このホテルクラスに該当するキーワードと組み合わせてホテル検索をすると、自動的にホテルクラスを選択して、検索結果に表示される。
弊社の独自調査によると、ホテルクラスが自動的に選択されるキーワードはこのようになった。
「Best hotel in〇〇(area)」=「Guest favorite」▽「Cheap hotel in〇〇」=「Budget options」▽「Luxury hotel in〇〇」=「Luxury stays」▽「Hotel deals (offers) in〇〇」=「Deal」
特にホテル検索で多く使用される「Best」というキーワードは、「Guest favorite(宿泊者のお気に入り)」が自動選択される。これは、グーグルのクチコミ評価が★四つ以上のホテルリストとなる。
ここで重要なのは、「Best Hotel」と検索されると、クチコミ評価が★三つ以下のホテルはローカルパックに表示されないということ。
「Googleマイビジネス」の重要性、特にクチコミ管理の重要性については以前から紹介しているが、まさに検索結果に影響を与えることになるので、グーグルのクチコミ評価を★四つ以上に保てるように、クチコミへの返信対応はもちろんだが、ホテルのサービスや客室、施設などユーザーに高評価をいただけるようにしよう。
ちなみに、ローカルパック内に通常表示されている「ホテルクラス」だが、検索キーワードによって新しい項目が出現することもあるようで、「hotel near〇〇」と検索すると、新たに位置情報を優先させるホテルクラスが表示される。今後、このローカルパックやホテルクラスがユーザーの検索行動により、変化していくことが予想される。
引き続き、グーグルが提供する旅行に関する情報検索の進化には注目していこう。
(コレリィアンドアトラクト代表取締役)