オリンピック・パラリンピックのボランティアを一度経験すると、「次の大会もボランティアをやろう!」と海を越えてボランティアに参加する人が世界中にいるそうです。その魅力とは一体なんなのでしょうか?
本書の著者である西川千春氏も、2012年ロンドン夏季大会、2014年ソチ冬季大会、そして2016年リオ夏季大会にボランティアとして参加した経験の持ち主。ロンドン大会では卓球日本女子のメダル獲得の瞬間に立ち会い、ソチ大会ではメディアセンターで世界各国のマスコミをサポートし、リオ大会では卓球日本女子のメダル会見の通訳を担当しました。
すっかりオリンピックに魅了されてしまった「オリンピック中毒者」です。オリンピックボランティアの活動内容に詳しいのはもちろんのこと、求められるスキル・知識についても熟知しています。
オリンピック以外のスポーツイベントのボランティアも多数経験しており、スポーツボランティアの普及を目指して活動する団体「日本スポーツボランティアネットワーク」で特別講師も担当。近年は、大学や企業、地方自治体が主催するオリンピック・パラリンピック関連の講演会・セミナー等でも講師を務めています。
そんな著者が、自身の経験やボランティア仲間から聞いた話をもとに、オリンピックボランティアの活動の魅力、役割の種類、必要なスキル・知識・語学力、選考プロセス、東京大会に参加するために知っておくべきこと……等々、オリンピックボランティアのすべてを語り尽くします。
- 目次
はじめに:歴史的瞬間に立ち会えたオリンピックボランティア
第1章:なぜ私は、オリンピックボランティアを始めたのか?
コラム:オリンピックの組織を理解しよう
第2章:オリンピックボランティアの役割
コラム:外国人をおもてなしする「都市ボランティア」
第3章:知られざるオリンピックボランティアの世界
第4章:オリンピックボランティアになるまでの選考プロセス
第5章:東京オリンピックのボランティアになるために
おわりに
- 著者プロフィール
西川千春(にしかわ・ちはる)
1960年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。アメリカ国際経営大学院(現・アリゾナ州立大学サンダーバード国際経営大学院)にて国際経営学修士(MBA)取得。1990年、日本精工の駐在員としてロンドンへ。その後、英国に留まり、2005年に経営コンサルタントとして独立。オリンピックボランティアとして2012年夏季ロンドン大会、2014年冬季ソチ大会、2016年夏季リオ大会に参加。日本スポーツボランティアネットワークのプロジェクトに特別講師としてかかわるほか、目白大学外国語学部英米語学科講師を務める。日本通訳翻訳学会会員、国際ビジネスコミュニケーション学会会員、日本オリンピック・アカデミー会員。
http://blog.livedoor.jp/charlesnishikawa
- 書籍概要
『東京オリンピックのボランティアになりたい人が読む本 ――3大会のボランティアを経験したオリンピック中毒者が教える』
西川千春 著
仕様:四六判/ソフトカバー/208ページ
定価:1620円(税込)
ISBN:978-4-8022-0558-0 C0075
発売日:2018年6月25日
発売元:イカロス出版株式会社